ハウスクリーニングのプロが教える洗濯機のお手入れ方法
洗濯槽クリーニングのご依頼サイクルを少しでも長くして、余計な出費を極力減らしていただくためにこのページを作りました。
汚れた衣類を綺麗に洗ってくれる洗濯機。洗濯物を綺麗にするのだから、洗濯機なんか汚れないと思ったら大間違いです
!汚れが溜まったまま洗濯しても、洗濯物は綺麗になりませんね。ご家庭で出来るお手入れのやり方をご紹介いたします。
先ず洗濯機はどうして汚れが溜まるのか?どうしてカビが生えるのか?をご説明いたします。
洗濯機は洗濯するたびに洗剤の溶け残りや衣類の糸くず、取れた汚れ等が完全に流れきらずに微量に残ります。
水を使うのでは湿気が逃げにくく、カビが繁殖しやすい場所です。カビの原因となる汚れと湿気のせいで、アトピーの原因と言われている黒カビが繁殖してしまいます。
衣類を洗うたびにそれらが蓄積して行き、2~3年もすると結構な汚れの塊となり、市販の洗濯槽クリーナーでは刃が立たなくなります。
カビ臭い臭いがしだしたり、洗濯物に黒いカスが付きだしたりして、初めて汚れに気付き、市販の洗濯槽クリーナーでクリーニングしたら、洗濯の度に余計に黒いカスが出てきて、当店にクリーニングを依頼されるケースが結構御座います
何故市販の洗濯槽クリーナーを使うと余計に黒いカスが出てきていつまでもなくならないのでしょう?
それは蓄積した汚れがガンコな汚れの塊となっているためです。市販のクリーナーを使うと表面の弱い汚れだけが取れていきます。いつまでも黒いカスが出てくるのは、表面の弱い汚れが洗濯槽が回転する勢いで少しづつ剥がれていく為です。
汚れが蓄積してしまうと、分解してクリーニングするしか綺麗にする方法が御座いません。そうならないように日頃のお手入れが重要になってきます。
皆さん、どうして汚れやカビが生えるのかをお分かりになりましたでしょうか?使い方によっても汚れ具合はかわってきますので、一度お家の洗濯機をチェックしてみましょう。
汚れ具合のチェックポイント
まず洗濯物に黒いカスがついてないかをご確認下さい。洗濯機の上の隙間を覗いて見て下さい。黒い汚れが出ていたら見えない奥もも汚れています。それから洗濯機の中に頭を突っ込んで(笑)臭いを嗅いで下さい。カビが出ていればカビ臭い筈です。
汚れた洗濯槽は上の写真の様になっています。カビは、お子様のアトピーの原因の一つと言われています。
洗濯機のお手入れ方法の紹介
-
洗濯洗剤は液体を使う。粉末洗剤を使う場合はお湯で溶かしてから使う!
液体洗剤は溶け残りの心配は御座いませんが、粉末洗剤を使う場合は先にバケツなどにお湯で完全に溶かしてから入れて下さい、そうする事によって溶け残りを防げます。
また洗剤は指定通りに規定量を入れて下さい。沢山入れすぎると逆に洗浄能力が落ち、衣類に洗剤の成分が残り、肌荒れ等の原因となりますのでご注意ください。また、柔軟剤の入れ過ぎにも注意しましょう。近年の合成粉末洗剤は、技術の発達により溶け残りが少なくなりました。
-
天然成分系の洗剤、石鹸系の洗剤は使用しない!
天然成分系、石鹸系の洗剤は、洗濯槽にこびり付き易く、濯ぎきれないため、市販の合成洗剤よりも溶け残り等で、汚れが溜まりやすくなります。お肌にとっては良いのですが、洗濯機には悪影響を与えます。どうしても使いたい場合は、規定量を守り、お湯で完全に溶かしてからご使用ください。 -
フタは必ず開けておく!
湿気を逃がす為に洗濯機のフタは必ず開けておいて下さい。また洗面所の窓を開けたり、換気扇をまわすなどして風通しを良くしておいて下さい。これだけでカビの繁殖を抑制できます。 -
洗濯物は直前まで入れない(入れっぱなしにしない)!
汚れた衣類を洗濯するからと言って入れっぱなしにしておくと、着ていた衣類や使ったタオル等の湿気のせいでカビが繁殖しやすくなります。洗濯物は洗濯する直前に入れましょう。 -
定期的に市販の洗濯槽クリーナーでクリーニングする!
市販の洗濯槽クリーナーは汚れが酷くならないうちなら効果が御座います。新品の状態から最低月一回は使うようにしましょう。汚れが溜まってからでは効果はありませんよ。 -
乾燥機能を使う!
乾燥機能付の機種なら必ず内部乾燥を使いましょう。カビの繁殖を最小限に抑えられます。 -
洗った洗濯物は直ぐに取り出す!
洗った洗濯物をいつまでも洗濯機内に放置しておくと湿度がどんどん上昇してカビが繁殖しやすくなります。放っておいた洗濯物も嫌な臭いがしてきますので、洗い終わったら早めに取り出しましょう。 -
時間の経ったお風呂の残り湯は使わない!
お風呂を入って直ぐの残り湯なら問題御座いませんが、時間が経過したお風呂のお湯は雑菌だらけになっています。そのお湯で洗濯すると衣類や洗濯機自体にも雑菌をつけるようなものです。カビの繁殖を促進させることになりますので使わないようにご注意下さい。
実際にお手入れに取り掛かるまえに必ず説明書をご覧になって下さい。最近は色々なものが出回っております。お手入れ方法によっては本体を傷める恐れが御座います。上記のやり方が合わない場合も御座いますので、ご自身の責任のもとで行って下さい。